オール電化の料金メニューって?

第四回:オール電化の料金メニューって?!

ここでは、東京電力管内を例にとって話をしています。
各電力会社でもこれに準じた料金メニューが用意されていますので、参考にしてみてくださいね。

料金メニューの話

今回は、オール電化にすると料金はどうなるか、っていうお話の続きです。
具体的な料金メニューについて解説するよ。

はい!かんたんにお願いね。

今契約している料金メニューはなに? 通常だと従量電灯Bかな?

うん。そうだと思う。

従量電灯Bの特徴は、これは時間に関係なく使った分の
電力量(kWh)×単価で電気代が決まる方式だ。

普通そうじゃないの?

まあそうだけどね。
一番の特徴は
使った電力量によってkWh当りの単価が違う
ってことかな。

え?どういうこと?

料金表を見てみようか。

電力量の単価が、「第1段階」「第2段階」「第3段階」に分かれているよね。
これは、
・第1段階:使用量が120kWhまで
・第2段階:使用量が120kWhから300kWhまで
・第3段階:使用量が300kWhを越える

3段階でそれぞれ単価が違うんだ。

おーほんとだ。
これはしらなかったぞー。

意外と知らない人多いんだよね。
つまり使えば使うほど電気料金の単価が上がるんだ。
だから、例えば従量電灯B契約のときに電気を節約すると、単価が高い部分を削減することができるので、削減幅が比較的多くなる

そっかー。
これは節約しがいがあるわねー。

従量電灯Bで契約しているお家はぜひ参考にしてみてね。

おトクなナイト8、おトクなナイト10

次は『おトクなナイト8』、『おトクなナイト10』
これは、昼間家を留守にすることが多い、どちらかというと夜型の家庭向けだね。

さっきの料金メニューと何が違うの?

従量電灯の料金に比べて、
夜の間の電気代が60%〜70%安い

え〜それすご〜い!

料金表を見てみよう。

夜というか、深夜時間帯は電気を使う人が少ないでしょ。だから安いんだ。
安い時間帯は、
『おトクなナイト8』は、23:00〜7:00
『おトクなナイト10』は、22:00〜8:00
そのかわり昼間の料金は20%〜40%高いよ。

な〜んだ。
結局一緒じゃない?

いいや。
これは、オール電化の機器の所で説明した、エコキュート蓄熱暖房機を使っている場合におトクな料金体系だね。

あ、そうね。
やっぱりオール電化がいいのかしらね。

オール電化にするかどうかは、電気・ガスの使い方つまり生活スタイルがポイントになってくると思うよ。
電気・ガスの使い方によってはメリットが少ない場合があったりもするからね。
ただ、安全性と快適性という面では明らかにオール電化に軍配が上がる
気密性の高い現代の住宅だったら、オール電化にして損はないと思うんだけどなあ。

なるほどね。
良く考えてみるわ。

次はオール電化のための料金メニューともいえる『電化上手』

電化上手

『電化上手』は、オール電化住宅のための料金メニューといっていいと思う。

どんな料金メニューなの?

『電化上手』は『おトクなナイト』をもっと細かくしたような料金体系で、電気料金の単価が
●朝晩
●昼間
●夜間

に分かれている。
料金はグラフを見てもらうと、

電化上手の料金体系

このようになっている。

けっこう複雑ね〜。

これはこれで合理的なんだけど…f(^^;)。
想定としては、朝晩は家族のご飯の支度で、キッチンをフルに使い、洗濯掃除も朝のうちにすませて、日中はほぼ留守になる。深夜には給湯器、つまりエコキュートを運転して翌日のために蓄える……という生活スタイルだね。
あまり難しく考えなくても、
10:00〜17:00は電気料金が高い
と憶えておけばいいよ。
10:00までは安いから、それまでに電気を使う仕事をするようにやりくりするのも一つのやりがいになるんじゃないかな。

そうねー。やりくりして料金が安くなったら楽しいかも!

あとは自分の生活スタイルをしっかり見極めて、オール電化になったら料金的なメリットがあるかどうか、シミュレーションしてもらうといいよ
オール電化にすると、少なくともガス代は0になるので、光熱費全体として見ると、支払う料金が下がることが期待できることは確か。
それに、オール電化だと火災保険が割引になったり、優遇ローンを受けられたりすることがある。 こういう場合にも副次的だけどメリットになってくるね。

なるほど〜ガス代がまるまる浮くんだよね。
IHクッキングヒーターも使ってみたいし…
やっぱりオール電化いいなー

ははは。
オール電化に染まってきそうだね。
今までと違うこともあるけど、オール電化にしたら使いやすくなったり、快適になったりして良くなったという人はすごく多い。

オール電化住宅を選択した人の94%が満足

オール電化の割合は今後も増えていくだろうし、ここでちゃんと勉強してきたから、オール電化のメリット・デメリットも大丈夫だよね(笑)

うん、そうね。家族とも良く相談してみないと。

電気料金の割引などの話

電気料金の割引についてふれていなかったので簡単に話しておくね。

電気料金の割引?
そういうのは最初に話してくれないと(笑)

ごめんごめん。
たまたま後回しになっちゃっただけだよ。
えっと、オール電化にするとまず『全電化住宅割引』というのが受けられます。

へ〜。なんかすごそうね!

電気代が5%割引になる。(上限2,100円/月)
キッチン・給湯・暖房などを全て電気にしているのが条件。

なるほど〜。ますますいいじゃないー!

オール電化じゃなくても、IHクッキングヒーターを使っていると『スマイル・クッキング割引』というのが適用できるよ。
こちらは電気代が3%割引(上限525円/月)

こういうのと組み合わせると電気代がもっと安くなりそうね。

そうだね。
オール電化住宅じゃなくても電気料金メニューを見直すだけでも電気代が下がることがあるから、一度相談してみるといいかもね。

じゃあ料金の話はここまでにするね。